国際開発学会東海支部
2006
年度第4回研究会 合宿「フィールドワーク 日本の開発経験(滋賀県甲良町・長浜市)」

支部会員各位
CC:
賛同者各位

 皆様ますますご健勝のことと存じます
 国際開発学会東海支部では2006年度第4回研究会として、恒例となりました「フィー
ルドワーク 日本の開発経験」を下記の通り開催いたします。本支部のフィールドワークは全国の最先端地域おこしを見に行くのが特徴となっております。
 本年度は7月7~8日(金・土)にグランドワークやまちおこしで有名な、滋賀県犬上郡甲良町(彦根市の南)および長浜市にまいります。東海地域はもとより、首都圏や関西方面等からもご参加しやすいかと存じます。

 ぜひともご検討頂き、625日(日曜)までに、「参加申し込み用紙」に必要事項を
記入し、jasidtokai@yahoo.co.jp まで、メールでお知らせください。
皆様のご参加をお待ちしております。

2006
531

担当幹事: 副支部長 木村宏恒 (名古屋大学大学院国際開発研究科教授)
kimura@gsid.nagoya-u.ac.jp
申込み等事務局連絡先:jasidtokai@yahoo.co.jp


国際開発学会東海支部
2006
年度第4回研究会 合宿「フィールドワーク 日本の開発経験(滋賀県甲良町/長浜市)」

(開催要項)
・日時:7月7~8日(金・土) *スケジュールにつき、詳細情報を参照。
・場所:滋賀県犬上郡甲良町(彦根市の南)および長浜市 *訪問先につき、詳細情報を参照。
・募集人数・参加資格:12名、国際開発学会正会員ないし院生会員(大学院生の参加
を歓迎します)。*非会員については応相談
・参加費:1人あたり14000円程度
*内訳:名古屋大学からの車での移動交通費4500円+説明・案内者へのお土産代1000円+宿泊・懇親会費6500円(地酒等を飲まない人は1000円引き)+西明寺・長浜城歴史博物館・長浜での駐車料金・各種入場料約2000円。
*現地参加、部分参加の場合は割引がありますので別途ご相談下さい。なお、2回の昼食代および2日目の朝食代は含みません。
・申し込み方法・〆切:625日(日)までに、所定の申込み用紙にて、事務局宛
E-mail
で送付してください。

(趣旨)
 近年、国際協力事業団、国際協力銀行などは、日本の地域開発のなかですぐれた取
組みを、今日の開発途上国に移植できないか研究を重ねている。また、開発途上国の
開発支援に取り組むものにとって、日本はどのような開発経験をつんできたのかを学
ぶことも大変重要である。そのため東海支部では、当分の間、毎年1回日本の開発経
験を知るためのフィールドワークを行うことにしている。
 21世紀は参加民主主義の時代と言われる。これまで日本では、市町村レベルでも役場と商工会議所(町村では商工会)、農協、観光協会などが密接に連携し、「株式会社日本」の地方版を運営してきた。さらに地域団体として町内会連合会があったが、これはかなり形骸化しているものの、自治体政府との連携のシステムとしては全国的に整備されてきた。「ガバメントからガバナンス(政府と民間企業、市民団体との協治)への移行」といわれる今日の地方自治体の変化を見ることによって、地方分権化が世界潮流として進んでいる途上国地方政府のガバナンスのあり方を考えてみたい。

(申し込み用紙):次の部分をE-mail: jasidtokai@yahoo.co.jpに送ってください。

===国際開発学会東海支部合宿(参加申込兼名簿フォーム開始)===
 
参加者のネットワークを広げ、今後の交流・協力につなげるために、参加者名簿
を作成したいと思います。つきましては、お名前、ご所属、連絡先などの情報を名簿
に掲載してよいかどうかもあわせてお知らせ下さい。

1.氏名・区分 <掲載可・掲載不可>(非該当部分を消去)
氏名(ふりがな):< 名前を記入 > (男・女)
  一般・学生
2.ご所属 
勤務先および所属団体   <掲載可・掲載不可>
部署           <掲載可・掲載不可>
役職           <掲載可・掲載不可>
3.連絡先 
・住所      <掲載可・掲載不可>
・電話      <掲載可・掲載不可>
FAX      <掲載可・掲載不可>
E-mail     <掲載可・掲載不可>
4.合宿に期待すること、特に関心のあるテーマなど
<掲載可・掲載不可>
5. 交通手段、集合場所
・自家用車で参加(乗り合わせ可・不可)・公共交通機関で参加
・ 集合場所の希望(名古屋大学国際開発研究科前・JR河瀬駅前=米原から京都
方面へ3つ目の駅)
・ 一部参加の場合、どの部分に参加かを明示してください。

=========参加申し込み兼名簿フォーム終わり========

****************************************
国際開発学会東海支部(JASID-Tokai)事務局
事務局専用E-mail: jasidtokai@yahoo.co.jp

担当幹事: 副支部長 木村宏恒 (名古屋大学大学院国際開発研究科教授)
kimura@gsid.nagoya-u.ac.jp

支部事務局長 野田真里(まさと) (中部大学国際関係学部助教授)

○●詳細情報●○
1.
訪問先の概要
1-1
滋賀県犬上郡甲良町について
*甲良町ホームページは必ず読んでおいてください(充実しています) 
http://www.biwa.ne.jp/~kouracho/甲良町地図 http://www.biwa.ne.jp/~kouracho/profile-t.htmの「観光」を参照

(甲良町の概要とまちづくり)
・人口:8221人(06年)
・特産品:近江米、近江牛の農村。地酒夢かんのんなど。
・歴史:甲良町は日光とゆかりがあり、日光東照宮造営には、甲良豊後守宗廣が大棟梁として、甲良大工一門の総力を率いて参加、日光市と姉妹都市関係にある。今でも甲良うすをつくっている。
・活動:イギリスから始まったグラウンドワーク日本版の右代表が静岡県三島市と甲良町です。非営利の「地域活動の専門組織(トラスト)」を中心にして、住民、自治体、企業など地域の関係者が共働(パートナーシップ)で行う環境創造活動です。
 1993年 (財)あしたの日本を作る協会「ふるさとづくり振興奨励賞」受賞
 1995年国土庁から「水の郷」に認定

といった実績をあげています。
13
の各集落に設けられたむらづくり委員会が中心となる住民主体の地域づくりを行っており、「住民参加のまちづくり」、「住民・行政・専門家のパートナーシップ」を行っています。
*グランドワークについてはhttp://www.groundwork.or.jp/main.htmを参照。

     甲良町まちづくりの経緯についてはhttp://www.biwa.ne.jp/~kouracho/hiroba-t.htmを参照。


(直面する課題)
・住民の要求が多様となって、意見をまとめることが難しくなっている。
・福祉・教育、自然環境といったソフト事業に関わる子供や女性・若者の参加が少ない
・水環境・米づくり、自然環境の視点から地域の特性を再認識する必要に迫られている。
・集落単位ゆえ活動の限界が。一つは、集落間を超えた全町的な課題(集落間の土地利用や集落をつなぐ道路)への対応がはかられないこと。二つ目はとくに戸数の小さい集落においては活動の絶対量、活動資金などに限界。
・地域発意による特産品開発をどうするか。現在、農村体験型保養地をめざして全国の関係団体と情報発信・交流を深めている
・歴史資料館「学び舎」:甲良東小学校の総ひのき造りの旧本館校舎を保存し、町内の文化財を展示する歴史資料館、町図書館とする取り組みがなされている。

1-2
長浜市について
Googleで「長浜市, まちおこし」と入れて検索してください。多くの情報が得られます。

・長浜市一帯のまちおこしは観光名所として活性化するのみならず、全国から視察が訪れるほどの取り組みになり、現在では視察ビジネスとしても経済効果が生まれています。
*長浜市観光情報 http://www.nagahamashi.org/infomation/kankou.html
参考文献: 西川芳昭ほか編(2005)『市民参加のまちづくり事例編』創成社、第8章吉井茂人「長浜のまちおこし」

*西川氏は昨年より名大助教授、支部会員。


2.
訪問先での質問等(例)
・「自然と融合する産業創造のまちづくり」具体的には、環境産業を推進するのです
か?
・グラウンドワークにおける企業の役割は?
・全国の関係団体と情報発信では、出すほうが多いか、入るほうが多いか?出して成功した例は?よその例をまねしたところは?
・これまでの活動の問題点や反省点そして、今後の課題について具体的に
・これまでのまちづくりの成果と、限界・問題点への認識は?
・女性や若者のまちづくりへの参加=町会議員に占める女性数は?
・若者たちが地域文化をどのように引継ぎ、愛着や誇りを持ってゆくか?
・市町村合併はなぜしなかったのか?

3.
研修行程(案)

(第1日目):7月7日(金)
9
00 名古屋大学大学院国際開発研究科近くの南門集合
    都市高速四谷小牧1100円。小牧彦根インター66.2km3000円。
10
15 JR河瀬駅で電車参加組と合流。京都河瀬駅09:1110:10 [59]

米原河瀬駅09:4209:54 [12]
10
30―1200 甲良町役場到着 概要説明
        せせらぎ遊園のまちづくり等
        説明者:総務課課長補佐 山田 禎夫(やまだよしお)氏
12
00-1300  昼食
13:00
15:00   JICA「タイ基礎自治体開発計画策定プロジェクト」への参加
         および途上国からの研修受け入れ説明
15:00
15:15   <休憩>
15:15
17:15   町内現地視察
18:00
20:00   甲良町まちづくり有志(GW甲良)
         との夕食懇談会(会費制):夕食代2000円(地酒などを飲む方は1000

円増)
 
(第2日目):78日(土)
9
001000 湖東三山の1つ甲良町、西明寺(国宝第1号)見学
10
301130 長浜城歴史資料館見学
          (時間があれば、国友鉄砲の里資料館も訪問)。
13
00―1600頃 長浜まちおこしの仕掛け人(たぶん吉井茂人氏)との会合
           および町の見学
名古屋大学解散 1800前後

(宿泊先等について)
・施設の連絡先等

「渋柿舎 七郎平」滋賀県犬上郡甲良町北落801 TEL0749-38-8047
・宿泊費:(13000円、維持協力金)。
・施設の概要等:

近江商人の旧邸(野瀬七郎平:江商兼松(現兼松)を北落住民の有志で保全活用しています。本来、宿泊施設ではありませんが、布団をレンタルして泊まることになります。
 宿泊キャパは12名(4部屋)です(部屋割りは参加者の男女比によって決めさせていただきます)。冷房はありませんが、お風呂とトイレは近代的です。町営の浴場で入浴していただくことも可能です。洗顔、タオル、寝巻きおよび朝食は各自でご用意下さい。

 

 

 

 

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